ミニ・レビュー
1956年と60年に日本を訪れたチェリスト二人のライヴ。彼らの雰囲気ある音楽を愛するファンも少なくない。シューマンを弾くヘルシャーは、齋藤秀雄が指揮する東響をバックに端正な演奏を聴かせる。フランス生まれのミシュランは艶やかな音色と確かなテクニックが持ち味。颯爽とした弓さばきが聴きものだ。
ガイドコメント
フルトヴェングラー時代のBPOの首席チェロ奏者、ヘルシャーによるシューマンのチェロ協奏曲。小澤征爾の師であり、かつてチェロ奏者だった齋藤秀雄の指揮で、豊かな色彩を奏でた名演だ。ファリャ、サン=サーンスをカップリング。
収録曲
01チェロ協奏曲イ短調op.129 (シューマン)
02ソナタ ト短調 (エックレス/モファット編)
037つのスペイン民謡〜ムーア人/小さな歌/ポロ/アストゥリーア地方の歌/ホタ (ファリャ/コハンスキ、マレシャル編)
04バレエ音楽「恋は魔術師」〜火祭りの踊り (ファリャ/ピアティゴルスキー編)
05アレグロ・アパッショナートop.43 (サン=サーンス)
演奏
(1)ルートヴィヒ・ヘルシャー(VC) 齋藤秀雄指揮 東京交響楽団 (2)〜(5)ベルナール・ミシュラン(VC) アルフレッド・ロッシ(P)