ミニ・レビュー
小澤征爾が音楽監督だった1990年以来、ボストン響のオーボエ奏者として、四半世紀にわたリ活躍してきた若尾圭介のフレンチ・アルバム。美しい音色でよく歌うが、オーボエ吹きに多いナルシスト的嫌味を感じさせぬ、誠に趣味の良いオーボエである。選曲も演奏も洒脱そのものである。
ガイドコメント
ボストン響の準首席オーボエ奏者、若尾圭介による管の王国フランスの近代作品集。サン=サーンスやプーランク、ラヴェルのピアノ曲ソナチネの編曲など、多彩なプログラムで若尾の魅力がストレートに伝わってくる。
収録曲
01劇音楽「パリザティス」第2幕〜「ナイチンゲールとばら」 (サン=サーンス)
02美しき夕べ (ドビュッシー)
03ノクターン (フォーレ)
04オーボエとピアノのためのソナタ (プーランク)
05愛の小径 (プーランク)
06ソナチネ (ラヴェル)
07オーボエ、ファゴット、ピアノのための三重奏曲 (プーランク)
演奏
若尾圭介(OB) 広瀬悦子(P) マルク・トレネル(FG)