ミニ・レビュー
藤原歌劇団のリーディング・バスとして主催公演や新国立劇場の舞台を支える妻屋秀和。白寿ホールにおける初リサイタルのライヴである。「マイスタージンガー」第2幕で歌われるザックスのモノローグが見事だ。父性愛の滲み出る歌唱に妻屋の円熟が窺われる。
収録曲
01この暗い墓の中で (ベートーヴェン)
02カンツォニエーレop.17〜バスのための3つの歌 (ヴォルフ=フェラーリ)
03ペトラルカの3つのソネット (第2版) (リスト)
04バスのためのアリア「この美しい手と麗しい瞳に」 (モーツァルト)
05「エフゲニー・オネーギン」第3幕〜「恋には年齢など関係ない」 (チャイコフスキー)
06「ナブッコ」第2部〜「レヴィの者たちよ、来なさい」 (ヴェルディ)
07「夢遊病の女」第1幕〜「見覚えのある心地よい場所よ」 (ベッリーニ)
08「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第2幕〜「リラの花の薫りが」 (ワーグナー)
09「アレコ」〜「すべては寝静まり」 (アレコのカヴァティーナ) (ラフマニノフ)
10「セビリアの理髪師」第1幕〜「陰口はそよ風のように」 (ロッシーニ)
11「エルナーニ」第1幕〜「なんたることだ!お前は信じていたのだ」 (ヴェルディ)
12「無口な女」第3幕〜「音楽とはなんと美しいものだろう」 (R.シュトラウス)
演奏
妻屋秀和(BS) 園田隆一郎(P) (4)海野幹雄(VC)