ミニ・レビュー
メンバーのスピード感、想像力が凝縮し、山下が示した音楽の時代を超えた普遍性をいまさらながらのように証明する。ブラス・セクションの音の厚みと速度の満ち干は、聴く者を惹き込んで翻弄する。後に渋さ知らズが示したポップ・アヴァンギャルドと言っていい感性さえここには詰まっている。
ガイドコメント
山下洋輔が村上“ポンタ”秀一らと今はなき六本木PIT INNで行なったライヴ・セッションのほか、ギターやホーンをオーヴァーダブしたスタジオ録音曲を収録した82年の一作。“ピカソ”というタイトルも実に彼ららしい。
収録曲
01INTRODUCTION|FIRST BRIDGE
02LEAVIN' AND LAUGHIN'
03CALL OF DAWN
04PICASSO
05ANOTHER PICTURE
06THE OTHER PICTURE
07KNOCKING DARKNESS
08SEVERAL ENCOUNTERS AND THE PILGRIM
09TAE'S THEME
演奏
山下洋輔(P) 川端民生(B) 村上“ポンタ”秀一(DS) (1)ペッカー(PERC) (2)〜(9)岡野等(TP) 粉川忠範(TB) 松風鉱一(AS) 武田和命(TS) ボブ斉藤(TS) 杉本喜代志(G)