儚げなピアノから感情があふれ出すかのように一気に爆発する冒頭が印象的なミディアム・ナンバー。君のいないこの世界で、これから何をして生きていけばいいの……渦巻く胸のうちを託したサウンドに乗せて、悲痛な叫びを歌い上げる。

淳士（SIAM SHADE）のドラムを軸に、ハードかつ疾走感のあるサウンドを作り上げたロック・チューン。嘘をつかれ、裏切られ、深く傷ついた女性の心情を綴る。キャッチーなメロに乗せた“求めてたのは嘘じゃなくて愛だった”のフレーズが胸に刺さる。

YUKI（DUSTAR-3／Rayflower)のヘヴィなリフでスタートするアグレッシヴなロック・チューン。音は徹底的にローを打ち出しているが、スカっぽい刻みで適度な軽さを出すアレンジが見事。タイトルは“SとM”で、セクシーな言葉が並んだ歌詞が刺激的。

18枚目のシングルは、ヘヴィかつ美しいサウンドで神秘的なまでの雰囲気を作り上げたミディアム・バラード。月の光る夜を舞台に、“君に逢いたい”という叶わぬ願いを切々と歌い上げる。ファルセットを要所で使った歌唱は絶品。

4枚目のアルバムのタイトル・チューンは、おだやかな朝の光に包まれたようなハートウォームなサウンドが心地よいミディアム・ナンバー。大切な君との出会い、二人で過ごしてきた日々、そして感謝をまっすぐに綴った歌詞を優しく歌い上げる。

TBS系深夜ドラマ『悪霊病棟』の主題歌に起用された16枚目のシングル。Ikuo（BULL ZEICHEN 88）のスラップベースを軸としたヘヴィなアンサンブルで進む攻撃的なロック・チューンで、男女の掛け合いのようなセクシーな歌詞が耳に刺さる。

ハネたリズムと突き抜けて明るいサウンドが楽しい気分にさせるポップ・ロック・チューン。色の名前を並べたサビのフレーズも耳に楽しく、下を向きそうな気持ちを“雨上がりには虹が出る”と優しく癒し、明日へと背中を押してくれる。

4枚目のアルバム『L-エル-』の中盤に配された20秒程度のSE的な小品。「黒猫 〜Adult Black Cat〜」のイントロ的といえる作品で、タイトルも仏語で“黒猫”。パリの雑踏に佇んでいるような気分にさせてくれる。

ブラスを配し、スウィンギーなアレンジでアダルトな夜の街のような雰囲気を出した17枚目のシングル。“黒猫”とはもちろんそのままではなく、ネオン煌く夜に輝くとある女性のこと。強がりつつ、チラリとこぼれる寂しげな本音が色っぽい。

ドラムのIkuo（BULL ZEICHEN 88）を中心とした肉感的なビートに打ち込みでアクセントを加えたロック・チューン。ラップ・パートをはじめ、崩壊寸前まで攻めるソロやゴシック調への展開など、目まぐるしく世界が変わるアレンジが見事。

“泣き”のギター・フレーズで幕を開けるエモーショナルなミディアム・アップのロック・チューン。サウンドやメロはどこか90年代的な雰囲気に満ちており、幸せのなかで終わりがくる瞬間を思って不安が押し寄せる心情を綴った歌詞が、どこか歌謡曲風に聴こえるのも不思議。

“夢魔”を意味するタイトルどおり、随所に性的なイメージを想起させる単語を散りばめた19枚目のシングル。ヘヴィなリフを中心に、どこかアラビックな雰囲気も感じさせるフレーズを潜ませているのがユニーク。ストリングスの音色もいいアクセント。

ピアノと歌による穏やかな導入から、ストリングスやフレットレスベースで味付けを施していくサウンドに心が温まるミディアム・バラード。ふたつのメロディを融合させ、複雑かつ美しいアンサンブルを生み出しつつ、愛に満ちたメッセージを歌う。

鐘の音のような音色やギターを中心に、キラキラとしたサウンドが耳を掴むポップ・チューン。大切な人と過ごしてきた日々を綴りながら、“大丈夫 怖くない 僕はすぐそばにいる”と優しく語りかける歌詞と歌唱にドキッとさせられる。