ミニ・レビュー
タイトル曲をはじめ、誰もが知るメロディをさまざまに扱った楽曲の数々は、巧みな編曲やパロディに彩られて、それだけでもウィットに富み、ほほ笑みを誘う。クレーメルらのスキのない演奏が、その魅力を倍増させている。第一級のエンタテインメントとして、申し分のない仕上がりだ。★
ガイドコメント
ギドン・クレーメルが演奏会のアンコールとしてしばしば披露する曲や、なじみ深い曲にちなんで作られた変奏曲などを録音したユーモアたっぷりのアルバム(2002年発表)。なかでも「ハッピー・バースデイ」変奏曲は会場がおおいに盛り上がることで有名だ。
収録曲
01ポルカ (シュニトケ)
02「ハッピー・バースデイ」変奏曲 (ハイドリッヒ)
03「ブリッツ」幻想曲 (カヒーゼ)
04「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」の旋律による華麗にして協奏的な変奏曲op.38 (ギス/セルヴェ編)
05エレジー (悲歌) (チャイコフスキー)
06マックモーツァルトのアイネ・クライネ・ブリヒト・ムーンリヒト・ニヒト・ムジーク (ボーア)
07「オールド・ラング・ザイン (蛍の光)」変奏曲 (ワックスマン)
08スーヴェニア (クプコヴィチ)
演奏
ギドン・クレーメル(VN) (1)〜(3)(5)(6)(8)クレメラータ・バルティカ (7)ウーラ・ウリジョナ(VA) (4)(7)マルタ・スドラバ(VC) (3)ヴァト・カヒーゼ(P,VO) (7)ルイ・ロルティ(P)
録音
(1)2001.12 (2)99.6 (3)(5)〜(8)99.9 (4)2001.11