ミニ・レビュー
ドミンゴの幅広い芸風を心ゆくまで堪能できる50曲。プッチーニの「トスカ」からワーグナーの「マイスタージンガー」、果てはバリトン役のフィガロ(セビリャの理髪師)まで、我らのテノールに不可能の文字はない。流麗な美声で歌われたラブ・ソングも魅力的だ。
ガイドコメント
3大テノールの中で唯一、今もなおオペラの舞台に立ち続けているレジェンド、プラシド・ドミンゴのベスト・アルバム。太く陰鬱をたたえた美声を持ち、イタリア・オペラのみならずドイツ・オペラでも活躍してきたドミンゴの軌跡を堪能できる一枚。
収録曲
[Disc 1]〈誰も寝てはならぬ〜迫力のオペラ・アリア集〉
01「リゴレット」〜女心の歌 (ヴェルディ)
02「セビリャの理髪師」〜私は町のなんでも屋 (ロッシーニ)
03「トスカ」〜妙なる調和 (プッチーニ)
04「椿姫」〜幸福なある日でした (ヴェルディ)
05「マルタ」〜夢のように (フロトウ)
06「ローエングリン」〜あなたがたの近づき得ない遥かかなたの国に (ワーグナー)
07「ウェルテル」〜ぼくの心は、みんなここにある (マスネ)
08「ホフマン物語」〜むかしアイゼナックの宮廷に (オッフェンバック)
09「リゴレット」〜あれか、これか (ヴェルディ)
10「道化師」〜衣裳をつけろ (レオンカヴァッロ)
11「オテロ」〜喜べ! 傲慢な回教徒は (ヴェルディ)
12「アフリカの女」〜おおパラダイス (マイアベーア)
13「カルメン」〜花の歌 (ビゼー)
14「山猫」〜神よ、いつもの勇気を今日もお与え下さい (ペネーリャ)
15「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜静かな炉端で (ワーグナー)
16「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜朝は薔薇色に輝きて (ワーグナー)
17「エドガール」〜快楽の宴よ、ガラスのような目をしたキメラよ (プッチーニ)
18「マノン・レスコー」〜何とすばらしい美人 (プッチーニ)
19「サムソンとデリラ」〜止めよ、兄弟たちよ! (サン=サーンス)
20「ホフマン物語」〜やっとみんな行ってしまった! (オッフェンバック)
21「イル・トロヴァトーレ」〜見よ、恐ろしい火を (ヴェルディ)
22「椿姫」〜乾杯の歌 (ヴェルディ)
23「ナブッコ」〜何の用件だ?/呪われた者には兄弟などおらぬ (ヴェルディ)
24「トスカ」〜星は光りぬ (プッチーニ)
25「トゥーランドット」〜誰も寝てはならぬ (プッチーニ)
[Disc 2]〈ビー・マイ・ラヴ〜ドミンゴ,愛を歌う〉
01グラナダ (ララ)
02ビー・マイ・ラヴ (ブロドスキー)
03想いのとどく日 (ガルデル)
04天使の糧 (フランク)
05熱情 (タリアフェルリ、ヴァレンテ)
06マルタ (シモンズ)
07ローマのギター (ラッザーロ)
08帰りゆく (ガルデル)
09マジック・イズ・ザ・ムーンライト (グレベール)
10アイ、アイ、アイ (ペレス=フレイレ)
11アマポーラ (ラカジェ)
12わが懐かしのブエノスアイレス (ガルデル)
13泣かないお前 (デ・クルティス)
14君の口づけを (ディ・カプア、マッズッキ)
15子守歌D.498と「ロザムンデ」D.797のバレエ音楽第9曲のメロディ〜千人の天使の合唱 (シューベルト)
16ビコーズ (ダルドロ)
17わたしに誓って (グレベール)
18マッティナータ (レオンカヴァッロ)
19カタリィ・カタリィ (つれない心) (つれない心) (カルディッロ)
20ヴェーゼンドンク歌曲集〜天使 (ワーグナー)
21禁じられた音楽 (ガスタルドン)
22五月の夜 (チョッフィ)
23シボネー (レクオーナ)
24「港の酒場女」〜そんなことはあり得ない (ソロサバル)
25「微笑みの国」〜君は我が心のすべて (レハール)