ア・トライブ・コールド・クエスト / ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユアー・サービス

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ア・トライブ・コールド・クエスト / ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユアー・サービス
CD
ミニ・レビュー
USヒップホップの大御所の18年ぶりとなるアルバム。全曲のプロデュースをQティップが手掛け、ミュージシャンによる生演奏もフィーチャー。全体の半分の曲に参加しているファイフ・ドーグも往年と変わらぬ存在感をアピールしている。バスタ・ライムス、タリブ・クウェリなどゲストも豪華。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    7位 (2016/11/28)  ⇒  23位 (12/5)  ⇒  28位 (12/12)  ⇒  23位 (12/19)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    10位 (2016/11/28)  ⇒  20位 (12/5)  ⇒  15位 (12/19)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    8位 (2016/11/28)  ⇒  10位 (12/19)
  • TOWER RECORDS 名古屋 アルバム総合
    9位 (2016/11/28)
  • TOWER RECORDS 福岡 アルバム総合
    10位 (2016/11/28)
収録曲
01THE SPACE PROGRAM
ダビーなサウンドアプローチが施された“もっとひどい屈辱にたちむかわなきゃならないのさ”という同胞たちへのメッセージともとれるリリックからスタート。温かいハモンドオルガンのリズミカルな伴奏が心地よいスムース・チューンだ。
02WE THE PEOPLE....
パブリック・エネミーやサイプレスヒルら、ハードコア・ヒップホップ勢を思わせる荒々しいビートとけたたましいサイレンのSEが印象的なプロテスト・ヒップホップ。ヘイトクライム、マイノリティへの弾圧などに対し痛烈なメッセージを送る。
03WHATEVA WILL BE
ワウギター、ぬめっとしたブレイクビーツ、グルーヴィなベースとソウルネタで構成された一曲。ネイティヴ・タン全盛期のグルーヴを思わせるトラックに乗り、いかに自分たちが“ファンキー”であるかを説く。アフリカ回帰を思わせるリリックもファイフらしい。
04SOLID WALL OF SOUND
冒頭のヴォーカル部分はエルトン・ジョンの「ベニー・アンド・ザ・ジェッツ」からのサンプリング。フィル・スペクターが作り上げたウォール・オブ・サウンドを引き合いに出し、自分たちのサウンドの厚みを語る。ジャック・ホワイト、バスタ・ライムスが参加。
05DIS GENERATION
ブルース・リー、ダース・ベイダーなどフェイヴァリットなモノを挙げ、自分たちのライフスタイルや世代を語っていくコンシャス・ラップ。リラックスしたトラックの合間に入る声ネタはミュージカル・ユースの「パス・ザ・ダッチー」。
06KIDS...
アンドレ3000(アウトキャスト)が参加した一曲。半音を盛り込んだ奇怪なピアノのループの上でニュースクール以降を代表する二組が、“このシットは全部幻想だって知らないのかよ”と下の世代にリアルを見つめることの大切さを説く。
07MELATONIN
マーシャ・アンブロージアス、アビー・スミスをフィーチャーした一曲。ドラムをQティップ、シンセをBIGYUKIこと平野雅之が担当。煙たくスペイシーなトラック上で、ジャジィ・ヒップホップの先駆にふさわしいスムースなラップを披露している。
08ENOUGH!!
DJスクラッチが参加。代表曲「ボニータ・アップルバム」でも使用されたロータリー・コネクションの「メモリー・バンド」が織り込まれたメロウなトラックの上で、セクシャルな愛の言葉が並んだラップを、Qティップが甘い声で披露している。
09MOBIUS
BIGYUKIが手がけたピアノの不穏なループは、ウータンクランら90年代アンダーグラウンド・ヒップホップの狂気じみたサウンドにも近い。中盤からのコーラスはジェントル・ジャイアントの「プロローグ」をサンプリング。
10BLACK SPASMODIC
裏打ちのギターがラヴァーズ・ロックのようにルーズで心地よい一曲。ヒップホップの精神性とストリートでの生活の描写が織り込まれた歌詞は、ズールー・ネイションを代表するアーティストらしい。Qティップとファイフ・ドーグの絆を感じさせるリリックにも注目。
11THE KILLING SEASON
タリブ・クウェリ、カニエ・ウェスト、コンシークエンスをフィーチャーしたプロテスト・ソング。ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」をはじめ、黒人差別を思わせるフレーズを盛り込んで現代アメリカへのアンチテーゼを提示。タイトルに負けないハードコアな歌詞が並ぶ。
12LOST SOMEBODY
亡くなったメンバー、ファイフ・ドーグへの思いを綴ったドラマティックな一曲。出会い、成功、仲違いなどをさらけ出したQティップのリリックは聴きごたえたっぷり。感傷を誘うピアノのループはカンの「ハレルヤ」からのサンプリング。
13MOVIN BACKWARDS
アンダーソーン・パークをフィーチャーした一曲。ネオソウルを経由し、ジャズと歩み寄った2010年代のヒップホップらしい、スムースかつインテリジェンスあふれるトラックに乗せ、自分たちがいかにタフかを誇示するラップを繰り広げる。
14CONRAD TOKYO
ケンドリック・ラマーをフィーチャー。“CNNに不均等な報道”“ずっとたわ言流し続けて”などQティップがメディアやトランプ大統領批判を繰り出せば、ケンドリックが“破壊を容認、罪を切望しているのさ”とアメリカの病理をえぐり出す。
15EGO
ジャック・ホワイトの歪んだギターとラグドなブレイクビーツが絡み合った煙たくタフな一曲。“心の中で跳ね回ってトリップする”というサビのフレーズを強調するかのようにエコーがかけられたヴォーカルは、サイケデリックに聴こえる。
16THE DONALD
先陣を切るバスタ・ライムスのラガマフィン・スタイルから耳を奪われるアブストラクトな一曲。バスタが吐く“トライブ・コールド・クエストが再結成さ”のリリックから、ファイフ〜Qティップと繋がる流れはファンにはたまらない。
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • ア・トライブ・コールド・クエスト
    米・ニューヨーク出身のヒップホップ・グループ。メンバーはQティップ、ファイフ・ドーグ、アリ・シャヒード・ムハマド、ジェロビ・ホワイトの4名。1988年に結成。ヒップホップ集団ネイティヴ・タンに属し、90年に1stアルバムを発表。以降、従来の……
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https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
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