ミニ・レビュー
ブーレーズ60年代の発掘ライヴに何とラモーのオペラがお目見え。モダン・オケを十全に使い場面の大幅カットもあるという仕立は隔世モノだが、ラモーの大胆な和声や響きの仕掛けに着眼し、その特異さを鋭敏な運びの中で際立たせた音姿には作曲家の興趣が横溢、新古典主義音楽を聴くような面白さがある。
演奏
ピエール・ブーレーズ指揮 フランス国立放送管弦楽団 ラシェル・ヤカール,シュザンヌ・ラファイエ,シルヴェンヌ・ジルマ(S) リーズ・アルスゲ(MS) ジェラール・デュナン(オート・コントル) ミシェル・ハメル(T) ルイ・モーラン,ロジェ・ソワイエ,ベルト・カル(BS) フランス国立合唱団