ミニ・レビュー
モーツァルトの交響曲にはっきりと独自の色が現れてくる頃の作品が集められた、気づいて追いかけて興趣深まる渋い3枚組。テイトは、この頃特有の大胆な響きの仕掛けの面白さよりも、どこまでもつながっていく歌の比類ない流れに着眼の主軸を置き、あくまで節度正しく小気味よく作品の勘所を捉えている。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01交響曲第13番ヘ長調K.112
02交響曲 (第48番)ニ長調K.120 111a
03交響曲第14番イ長調K.114
04交響曲第14番イ長調K.114〜メヌエットK.61g (補遺)
05交響曲第15番ト長調K.124
06交響曲第16番ハ長調K.128
[Disc 2]
01交響曲第17番ト長調K.129
02交響曲第18番ヘ長調K.130
03交響曲第19番変ホ長調K.132
04交響曲第19番変ホ長調K.132〜アンダンティーノ・グラツィオーソ (第2楽章差し替え) (補遺)
05交響曲第20番ニ長調K.133
[Disc 3]
01交響曲第21番イ長調K.134
02交響曲 (第50番)ニ長調K.141a 161+163
03交響曲第22番ハ長調K.162
04交響曲第23番ニ長調K.181 162b
05交響曲第24番変ロ長調K.182 173dA
06交響曲 (第51番)ニ長調K.121 207a
07交響曲 (第52番)ハ長調K.102 213c