ミニ・レビュー
音域によって響きが変わる古楽器のいささか扱いにくい特質を、あえてそのままに活かし、バッハの音楽にむしろリアルなライヴ感をもたらす70年代古楽の質実。レトロに“いい”のではなく、制約のある中で、その持ち味と音楽を響きあわせ、瞬間瞬間で音に感じていくいわば自然体として、今、聴ける。
収録曲
J.S.バッハ:
01フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調BWV1030
02フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調BWV1032
03フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
04フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調BWV1035
05フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ (トリオ・ソナタ)ト長調BWV1038
062本のフルートと通奏低音のためのソナタ (トリオ・ソナタ)ト長調BWV1039
演奏
レオポルト・シュタストニー(FT) ヘルベルト・タヘツィ(HC) (3)〜(6)ニコラウス・アーノンクール(VC) (5)アリス・アーノンクール(VN) (6)フランス・ブリュッヘン(FT)