ミニ・レビュー
“打楽器”という真っ向端的なタイトルだが、かつて前衛の時代のように響きの可能性を徹底追及する志向とは違う。むしろさまざまなスタイルの音や響きの連なりに耳を寄せて、物語にも似た情景を立ち昇らせようとする濃やかな趣きがある。精巧パワフルでありながら、厳と突き放さないクセナキスが印象克明。
収録曲
01リンデ (アルマダ)
02ジェネラリー・スポークン・イット・イズ・ナッシング・バット・リズム (ジヴコヴィッチ)
03ルボン (クセナキス)
04マリンバのために2 (新実徳英)
05ループス2 (フィリップ・ユレル)
06プサッファ (クセナキス)
07ルミノシティ (ゴリンスキー)