ミニ・レビュー
今や巨匠の域に達したアサド兄弟が若かりし頃、88年の録音。兄セルジオの自作も織り込みながら、ブラジル音楽を俯瞰するような多彩な選曲。テクニックのすごさが際立ち、スリリングなアンサンブルの妙が聴きもの。もちろんそれだけでなく、ブラジル音楽特有のメランコリーなど情緒もたっぷり。
ガイドコメント
世界最高のギター・デュオといえるアサド兄弟による、近現代のブラジル音楽集。ノブレやヴィラ=ロボス、ジスモンチなどの作品を取り上げながら、祖国ブラジルのさまざまな側面を描き出している。
収録曲
01「北東ブラジル曲集3」〜盲人の歌 (ノブレ)
02やくざなバイヨン (ジスモンチ)
03カボークロの伝説 (ヴィラ=ロボス)
04ジョビニアーナ第1番 (S.アサド)
05「北東ブラジル曲集3」〜カポエイラ (ノブレ)
06母さんのショーロ (チゾ)
07セリエ・ジ・アルコ (パスコアル)
08サンバのリズムによるトッカータ (ジナタリ)
09ブラジルの魂 (ヴィラ=ロボス)
10「北東ブラジル曲集1」〜マルテーロ (ノブレ)
11組曲「肖像」〜ピシンギーニャ (ジナタリ)
12「ブラジル組曲」〜バイヨン (S.アサド)
13「北東ブラジル曲集2」〜プラヤーナ (ノブレ)
14フレーヴォ (ジスモンチ)
15「ブラジル組曲」〜唄 (S.アサド)