ミニ・レビュー
コンクールのための楽曲と銘打たれてはいるが、普通のコンサートで演奏してもなんら問題ない意欲的な新作ばかり。数多くの新作が生まれては消えていくが、フレッシュな発想の仕掛人たちによる試みは、そのなかにあって異色だ。演奏は現在の日本アマチュア吹奏額の最高を目指す若者たちによるもの。学ぶところ大。★
ガイドコメント
吹奏楽コンクールの自由曲選曲アルバム。好評を博した前作『パガニア・プレリュード』に続く第2弾は、小編成編と大編成編にわかれている。日本吹奏楽界を代表する大御所と、新世代の作曲家の作品を収録。
収録曲
〈小編成向け吹奏楽曲〉
01「薔薇乙女の覚書き」による前奏曲 (吹奏楽版) (尾崎一成)
02たそがれの狐 (今村愛紀)
03ラ・グリーン (浦木裕太)
04Variations of 4:00 a.m. (三浦秀秋)
05樹霊幻想 (高橋伸哉)
06月光波濤 (坂井貴祐)
07小惑星探査ロケット はやぶさの軌跡 (大嶋浩太郎)
08「ピアノ協奏曲第2番」〜シンフォニックセレクション-ウィンドオーケストラのための (ラフマニノフ/福島弘和編)
09「薔薇乙女の覚書き」による前奏曲 (金管5重奏版) (尾崎一成)
演奏
(1)〜(3)(9)Rhythmus(リュトムス) (4)〜(8)樫野哲也指揮 大江戸シンフォニックウィンドオーケストラ