ミニ・レビュー
ヨーロッパ中世からの西洋音楽の流れが、実在感の固まりとなってスピーカーから放出されてくる。「古い時代の気配を演出する」(ベスティオン)ことで時間的な隔たりのある作品の混沌を溶融させてしまった。馬蹄形に配された歌手たちとその内側の器楽奏者たち、一体化して醸す妖気“オレンジの花”。★
収録曲
01聖母マリアのカンティガ集〜カンティガ第100番「聖母マリア、昼にも輝く星」 (アルフォンソ賢王)
02ノートルダム・ミサ〜キリエ (主ヨ、憐レミ給ヘ) (マショー)
03合唱と2群の木管五重奏のためのミサ曲〜ミサ曲 キリエ (主ヨ、憐レミ給ヘ) (ストラヴィンスキー)
04合唱と2群の木管五重奏のためのミサ曲〜ミサ曲 グローリア (栄光あれ) (ストラヴィンスキー)
05ノートルダム・ミサ〜グローリア (栄光あれ) (マショー)
06合唱と2群の木管五重奏のためのミサ曲〜ミサ曲 クレード (わたしは信じます) (ストラヴィンスキー)
07ノートルダム・ミサ〜サンクトゥス (聖なるかな) (マショー)
08合唱と2群の木管五重奏のためのミサ曲〜ミサ曲 サンクトゥス (聖なるかな) (ストラヴィンスキー)
09合唱と2群の木管五重奏のためのミサ曲〜ミサ曲 アニュス・デイ (神の仔羊) (ストラヴィンスキー)
10ノートルダム・ミサ〜イテ・ミサ (ミサは終わった) (マショー)
11聖母マリアのカンティガ集〜カンティガ第76番「誰であれ、聖なるおとめの像を」 (アルフォンソ賢王)
12独唱、混声合唱と管弦楽のためのカンティガ〜東方三博士のカンティガ「あの場所で、曙の光が」 (オハナ)
13聖母マリアのカンティガ集〜カンティガ第256番「誰であれ、栄光ある聖なるおとめに」 (アルフォンソ賢王)
14独唱、混声合唱と管弦楽のためのカンティガ〜追放された者のカンティガ「追い出されたその男の子は」 (オハナ)
15聖母マリアのカンティガ集〜カンティガ第212番「誰であれ、聖なるおとめの名を」 (アルフォンソ賢王)
16独唱、混声合唱と管弦楽のためのカンティガ〜ろうそくのカンティガ「さあ、気をつけろ、気をつけろ!」 (オハナ)
17独唱、混声合唱と管弦楽のためのカンティガ〜白い花のカンティガ「白い花のおとめ」 (オハナ)
18聖母マリアのカンティガ集〜カンティガ第10番「薔薇のなかの薔薇、花のなかの花」 (アルフォンソ賢王)
19独唱、混声合唱と管弦楽のためのカンティガ〜聖夜のカンティガ「眠りに落ちてはならない」 (オハナ)
20聖母マリアのカンティガ集〜カンティガ第100番 (器楽合奏) (アルフォンソ賢王)
21独唱、混声合唱と管弦楽のためのカンティガ〜御生誕のカンティガ「お越しになった、お越しになった!」 (オハナ)
演奏
シモン=ピエール・ベスティオン指揮 アンサンブル・ラ・タンペート クレール・ルフィリアトル(S) アンナ・レイノルド(MS) フランシスコ・マナリク(T) リザンドロ・アバディ(BS-BR)