ミニ・レビュー
巧みなプログラムである。バッハのオルガン曲を最初と最後に置き、テレマンの教会カンタータとヘルテルのパルティータを交互に配置し、全体がシンメトリーを形成している。小型ながら多彩な音色と音響で魅了するオルガンが出色。18世紀ドイツの音楽を凝縮して堪能できる気の利いた演奏会の味わいがある。
収録曲
01トッカータ ホ短調BWV914 (J.S.バッハ)
02教会カンタータ「ついには、時の鐘が鳴らされるだろう」TWV1-440 (テレマン)
03オーボエ、オルガンと通奏低音のための第1パルティータ ハ長調 (ヘルテル)
04教会カンタータ「消え去れ、俗世の愛の輝きよ」TWV1-1471 (テレマン)
05オーボエ、オルガンと通奏低音のための第3パルティータ ニ短調 (ヘルテル)
06カンタータ「寛いでください、やさしき平和のともがらたちよ」TWV1-1426 (テレマン)
07ファンタジアとフーガ イ短調BVWV561 (J.S.バッハ)
演奏
(2)〜(6)アンサンブル・ムジカ・アンジェリカ (1)(3)(5)(7)ジェレミー・ジョーゼフ(OG) (2)(4)(6)ロビン・ジョハンセン(S) (3)(5)ゴンサロ・ルイス(OB)