ミニ・レビュー
堀米ゆず子とNHK交響楽団との初共演(80年)から2010年のベートーヴェンまで、30年にわたるライヴ録音が収められている。堀米の演奏は常に真摯で気迫が感じられる。特に広上とのベートーヴェンが感動的である。ケーゲルやブロムシュテットの指揮を聴くことができるのも興味深い。
ガイドコメント
エリーザベト・コンクールで日本人初の優勝を飾り、ソリストとして世界的に活躍する堀米ゆず子による協奏曲集。そのコンクールの直後、80年に行なった日本デビュー・コンサートでのシベリウスから2010年のベートーヴェンまで、円熟への過程が聴ける。
収録曲
[Disc 1]
01ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.47 (シベリウス)
02ヴァイオリン協奏曲イ短調op.53 (ドヴォルザーク)
[Disc 2]
01ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調K.211 (モーツァルト)
02ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61 (ベートーヴェン)
演奏
堀米ゆず子(VN) NHK交響楽団 (1)ヘルベルト・ケーゲル,(2)ヘルベルト・ブロムシュテット,(3)外山雄三,(4)広上淳一(指揮)
録音
[1] (1)80.9 (2)81.11 [2] (1)87.7 (2)2010.1