ミニ・レビュー
19世紀パリにおいて、グランド・オペラで一世を風靡したマイヤーベーアのアリアを集めた意欲作。今や歌劇場のレパートリーから消えた彼のオペラがどれほどすごいものであったかをダムラウは自らの声をもって示す。仏語、伊語、独語の歌詞にマイヤーベーアが真のヨーロッパ人だったことを実感する。
ガイドコメント
“銀の美声”をもつドイツ出身の名ソプラノ、ディアナ・ダムラウによるマイヤーベーアのオペラ・アリア集。ワーグナーに影響を与えたといわれるマイヤーベーアだが、ソロのアリア集はほとんど市場に録音もないだけに、貴重な一枚である。
収録曲
マイヤーベーア:
01歌劇「預言者」〜私の心は弾み 激しく打っている
02歌劇「悪魔のロベール」〜ロベール 私の愛する人
03歌劇「アリメレク、または二人のカリフ」〜薄明かりの中の静寂だけが
04歌劇「北極星」〜ああ まさか!…この曲は確かに 彼が毎朝
05歌劇「アフリカの女」〜向こうの黒い木の…珍しい花々
06歌劇「エジプトの十字軍」〜絶望した母の…なんという喜び
07歌劇「プロエルメルのパルドン祭り (ディノーラ)」〜今夜は 明けるのが なんて遅いの!…軽やかな影は (影の歌)
08歌劇「シュレージエンの野営」〜おお、フィエルカ、やっと見つけたわ!…さようなら、愛しのフィエルカよ
09歌劇「レスブルゴのエンマ」〜寂しい岸壁の上で、たった一人…ああ!この口づけが
10歌劇「ユグノー教徒」〜ああ 美しき大地 トゥーレーヌよ…この言葉によって
11歌劇「アフリカの女」〜アナ 何ですって?…さようなら 私の愛しい岸辺
演奏
ディアナ・ダムラウ(S) エマニュエル・ヴィヨーム指揮 リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 他