ミニ・レビュー
コープマン&アムステルダム・バロック管の89年録音。古楽演奏の先駆者による入魂のモーツァルト。まだ40代半ばであったコープマンが鬼気迫る表現を繰り広げる。今聴いてもなお新鮮な演奏である。また、オランダ・バッハ協会合唱団の澄んだ美しい響きが特筆される。
ガイドコメント
鮮烈な演奏によって発表時に大きな話題を集めた、89年録音のモーツァルト「レクイエム」。サウンドの透明感を高め、ロマンティックで肥大した表情を切り詰め、古典派の美を凝縮させたかのような世界が展開する。
収録曲
モーツァルト:
01レクイエム ニ短調K.626 (ジュスマイヤー版)
演奏
トン・コープマン指揮 アムステルダム・バロック管弦楽団 オランダ・バッハ協会合唱団 バルバラ・シュリック(S) キャロライン・ワトキンソン(A) クリストフ・プレガルディエン(T) ハリー・ファン・デル・カンプ(BS)