ミニ・レビュー
台本を残して音楽が失われた「マルコ受難曲」。J.S.バッハは既存の自作を再利用して作曲したと考えられることから、コープマンは同様の手法でJ.S.バッハの曲を転用、一部を自ら作曲して復元版を作成。「マタイ」や「ヨハネ」には及ばないものの、静かな感動を呼ぶ作品となった。★
ガイドコメント
台本だけが伝えられ、音楽部分が失われた幻の「マルコ受難曲」を、コープマンが他作品からの転用と自らの作曲で復元。アムステルダム・バロックo.を率いて、“受難作品”をドラマティックに奏でている。
収録曲
J.S.バッハ:
01マルコ受難曲BWV247 (トン・コープマンによる復元版)
演奏
トン・コープマン指揮 アムステルダム・バロック管弦楽団 アムステルダム・バロック合唱団 ブレダ・サクラメント合唱団の少年合唱団員 シビッラ・ルーベンス(S) ベルンハルト・ランダウアー(A) クリストフ・プレガルディエン,ポール・アグニュー(T) ペーター・コーイ,クラウス・メルテンス(BS)