ミニ・レビュー
モーツァルトには恣意的な表現は必要ない。シゲティのヴァイオリンは美しいけれど過剰な表現はいっさいない。それなのにモーツァルトの儚さや哀しさ、純粋さが聴き手を感動させる。ホルショフスキーとの呼吸の合わせ方にも味がある。1955年のモノラル録音だが、XRCD化で鮮度が蘇った。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01ヴァイオリン・ソナタ ト長調K.301 (第25番)
02ヴァイオリン・ソナタ ハ長調K.303 (第27番)
03ヴァイオリン・ソナタ イ長調K.305 (第29番)
04ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調K.302 (第26番)
05ヴァイオリン・ソナタ ハ長調K.296 (第24番)
[Disc 2]
01ヴァイオリン・ソナタ ホ短調K.304 (第28番)
02ヴァイオリン・ソナタ ニ長調K.306 (第30番)
03ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調K.376 (第32番)
04ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調K.377 (第33番)
演奏
ヨゼフ・シゲティ(VN) ミエチスラフ・ホルショフスキー(P)