ミニ・レビュー
リュリ登場前夜、17世紀前半のフランス宮廷音楽“エール・ド・クール”。その第一人者ボエセーの作品集はデュメストルと彼のグループの出世作であり、新興レーベル“アルファ”のアイデンティティともなった(2003年録音の再発売)。演奏の妙と多彩な音色の再現力に秀でた録音のディスク。
収録曲
ボエセー:
01音楽を
02出発を急がねばならない
03「狂人と脳障害者のバレ」と「勇敢な戦士たちのバレ」
04シレーヌのレシ どんな季節はずれの太陽が
05アンフィオンとシレーヌたちのレシ 何と甘美な拷問
06眠りの神のレシ 何と素晴らしい冒険か
07ムネモシュネ (記憶の神)のレシ 何という美しさ、おお人間たちよ
08「時」のレシ「私はあらゆるものを盗むが」と「泥棒だ、助けてくれ、皆来てくれ」
09わたしは死ぬことなく息絶える
10ついにこの女羊飼いは
11従僕たちのアントレ
12どこに行くのか、残酷な女よ
13野原の甘美な風よ
14ラ・グラン・チャコンナ (ルイス・デ・ブリセーニョ)
15ラ・パシフィク (ルイ・コンスタンタン)
16おお、神よ!
17私たちの自由で満足した心は (作者不詳)
演奏
ヴァンサン・デュメストル(テオルボ,指揮) ル・ポエム・アルモニーク