ミニ・レビュー
スイスのベネディクト会修道院で歌い継がれてきた音楽の中から、神父&音楽家モリトール作曲のモテット集『聖処女賛歌』(1683)に焦点をあてたディスク。ザンクトガレンは長く同派の中心的存在であったところ。バーゼル音楽院の俊英が集った秀演。コンチェルタンテが“混声”に結びつくかは不明。
収録曲
モリトール:〈「マリアを讃える歌集」(1683)より〉
01偉大なるは神
02シメオンの讃歌
03聖なる、汚れなきおとめであらせられるかた
04嘆くがよい、死すべきさだめの者たちよ
05おおマリアさま、神の母なるかた
06すべての地上の者は、最後に
07わたしたちは思い描きます、神よ
08うるわしきは、おとめマリア
09お伝えしましょう、おとめマリア
10いとも麗しきおとめマリアが生まれ
11なんと美しいのだろう
演奏
ダニエラ・ドルチ(OG,指揮) ムジカ・フィオリータ バーゼル・マドリガリステン (2)イェシカ・ヤンス(S) (5)ダニエル・コベナ(A)