ミニ・レビュー
18世紀に横行していた編曲による再現を試みた興味津々のアルバム。「四季」のソロパートがミュゼットや横笛式フルートに置き換えられている。曲想がまったく異質なものに聴こえてくる面白さと同時に、超絶演奏に度肝を抜かれる。併録の「海の嵐」と「ごしきひわ」も同様。既存概念が覆される楽しみがある。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01協奏曲ヘ長調「海の嵐」op.10-1 RV.433
02協奏曲ニ長調「ごしきひわ」op.10-3 RV.428
03協奏曲ハ長調「春」op.8-1 RV.269 (シェドヴィル編)
04協奏曲ト短調「夏」op.8-2 RV.315
05協奏曲ヘ長調「秋」op.8-3 RV.293
06協奏曲ヘ短調「冬」op.8-4 RV.297
07協奏曲ト短調「夜」op.10-2 RV.439
演奏
フランソワ・ラザレヴィチ(BF,横吹式フルート,宮廷式ミュゼット,指揮) レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアン