ミニ・レビュー
フランス的なメロディや色彩感は、なんとフルートと相性が良いのだろう。鉄壁の技巧をさり気なく披露しながら、エスプリが漂う上野の名手ぶりに、あらためて感心させられる。盟友の三浦のピアノは、上野をサポートしつつ、両者の“歌心”が響き合う。パリの文化の香りがしてくるような演奏だ。★
収録曲
01ジュ・トゥ・ヴ (サティ)
02「アルルの女」組曲第2番〜メヌエット (ビゼー)
03「ペレアスとメリザンド」組曲〜シシリエンヌ (フォーレ)
04コンチェルティーノop.107 (シャミナード)
05タイスの瞑想曲 (歌劇「タイス」〜瞑想曲 (第2幕)) (マスネ)
06「8つのサロン・エチュード」〜エレジー (ドンジョン)
07亡き王女のためのパヴァーヌop.19 (ラヴェル)
08フルート・ソナタ「パンの笛」op.15〜パンと羊飼い (ムーケ)
09シランクスL.129 (ドビュッシー)
10牧神の午後への前奏曲L.86 (ドビュッシー)
11「3つの小品による組曲」op.116〜ワルツ (ゴダール)
12パリの散歩道 (ムーア/岩岡一志編)
13白い恋人たち (レイ/金澤恵之編)
14イマージュop.38 (ボザ)
15「3つの歌」op.7〜夢のあとに (フォーレ)
16アヴェ・マリア (J.S.バッハ、グノー)