ミニ・レビュー
「線の音楽」で知られる近藤 譲の創作の変遷を辿る意味でも興味深い。しかも81年以降に書かれた合唱音楽6作品を収録。テキストが用いられるようになって徐々に様変わりしていく作法と様式、そして創作哲学。近作になればなるほど表現力が増し、曲内容が明解になってくるのは面白い。
収録曲
近藤譲:
01二つの小品 (混声合唱のための)
02雪が降ってゐる (混声合唱とピアノのための)
03サッフォーの三つの詩片 (混声合唱とフルートのための)
04薔薇の下のモテット (12人の声のための)
05女声合唱のための歌二篇
06嗟嘆 (といき) (11人の声のための)
演奏
西川竜太指揮 (1)〜(3)混声合唱団 空(くう) (4)(7)ヴォクスマーナ (5)(6)女声合唱団 暁 (2)篠田昌伸(P) (3)多久潤一朗(FL)