ミニ・レビュー
ファート(推定1529〜67)と言っても知らない人の方が多かろう。パレストリーナやラッソと同時代のフランドルの作曲家で、若くして亡くなっている。5パートないし6パートの声部を一人ずつで歌い、分厚くも洗練されたハーモニーを独立性高く再現していく。これはなかなかの聴きもの。
収録曲
ファート:
01主をあがめます、わたしの魂は (マニフィカト)
02王や総督の前に引き出されても
03イエスはペトロ、ヤコブ、その兄弟ヨハネを
04イエスは席につき、くだんの若者も
05なぜあなたは捕われた救世主を
06彼らのなかでも、信じない者たちは
07聖なる霊は今日この日
08神よ、あなたの軍勢を司るかたよ
09恥ずべき行いに、深い憐れみを
10フェルンディナントこそ統治者
演奏
エッケハルト・キーム(指揮,BS) デュファイ・アンサンブル(アラン・エーベルト(A,C-T) ロルフ・エーラーズ(オートコントル) ユリアン・プレガルディエン,ミヒャエル・ブンゼ,フローリアン・クラーマー,クレメンス・フレーミヒ(T) ゲオルク・ハーゲ(BS))