ミニ・レビュー
意外にもサン=サーンスの交響詩集はあるようでない。確かに実演では「死の舞踏」以外にはなかなか耳にしない(全7曲収録)。メルクルは一曲一曲のツボを押さえ心憎いまでの迫力で押してくる。熱い表現力と強力な牽引力が曲の持ち味を際立たせずにはおかない。演目的にも貴重な内容で重宝するアルバムだ。
収録曲
サン=サーンス:
01交響詩第2番「ファエトン」op.39
02英雄行進曲op.34
03交響詩第4番「ヘラクレスの青年時代」op.50
04交響詩第1番「オンファールの糸車」op.31
05サラバンドop.93-1
06リゴードンop.93-2
07交響詩第3番「死の舞踏」op.40