ミニ・レビュー
ベルリン芸術大学で学び、マリア・カナルス・コンクール入賞の本尾かおるの2枚目のアルバム。リストやブゾーニの編曲によるバッハ作品は、すでにピアノのレパートリーとして定着しているが、彼女はさらに一歩踏み込み、原曲の魅力と編曲の妙の両方を聴かせてくれる。完璧なコントロールも特筆したい。
収録曲
J.S.バッハ:
01トッカータとフーガ ニ短調BWV565 (ブゾーニ編)
02コラール前奏曲「主イエス・キリスト、我汝に呼ばわる」BWV639 (ブゾーニ編)
03前奏曲とフーガ イ短調BWV543 (リスト編)
04トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564〜アダージョ (ブゾーニ編)
05チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056〜アリオーソ (コルトー編)
06小フーガ ト短調BWV578 (フィリップ編)
07カンタータBWV147〜主よ、人の望みの喜びよ (ヘス編)
08オルガン協奏曲第5番ニ短調BWV596〜ラルゴ (原曲-ヴィヴァルディ:協奏曲op.3-11)
09無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004〜シャコンヌ (ブゾーニ編)