ミニ・レビュー
アサド、ディアンスなどマージナルな領域で音楽する名ギタリストたちの作品を集めたこの新作は、朴 葵姫の腕前と感性の柔軟性を示して鮮やかなまでに快心快適である。とりわけ、西欧と南米がないまぜとなったディアンス作品の入り組んだ表情を作るタメとノリの間合いが絶妙である。音色も隅々まで美しい。
ガイドコメント
朴葵姫(パク・キュヒ)の約3年ぶりとなるフル・アルバムは、ギタリストがギタリストのために書いた小品を録音。彼女が尊敬するふたりのギタリスト、渡辺香津美と押尾コータローによる委嘱作品も収録されている。
収録曲
01組曲「夏の庭」〜インヴィテイション (S.アサド)
02ハルモニア (押尾コータロー)
03ヴァルス・デ・ザンジュ-天使のワルツ (ディアンス)
04「スリー・リバー・モーメンツ」〜第2楽章 リバー・ベッド (カラハン)
05「スリー・リバー・モーメンツ」〜第1楽章 アンダーカレンツ (カラハン)
06ヴァルス・アン・スカイ (ディアンス)
07ギターのための「アクアレル」〜第2楽章 ヴァルセアーナ (S.アサド)
08「リブラ・ソナチネ」〜第3楽章 フォーコ (ディアンス)
09組曲「夏の庭」〜フェアウェル (S.アサド)
10サンバースト (ヨーク)
11ペガサス (渡辺香津美)
12ララバイ (ヨーク)