ミニ・レビュー
83年1月、マルケヴィッチの死の2か月前、彼とN響の一期一会の出会いとなった定期演奏会でのライヴ。「悲愴」は知と情のバランスの良い、ドラマティックな演奏。特に終楽章の弦楽器の情感のこもった音色が素晴らしい。「展覧会の絵」でも死の直前とは思えない巨大なスケールの演奏に圧倒される。
ガイドコメント
マルケヴィチは旧日フィルは何度も振っているが、N響とは、この83年の一度きりだけに貴重な記録となる。このライヴは当時大きな話題を呼び、マルケヴィチ晩年の真骨頂が伝わる名演として語られている。
収録曲
チャイコフスキー:
[Disc 1]
01交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」●ムソルグスキー/ラヴェル編:
[Disc 2]
01展覧会の絵