ミニ・レビュー
リヒターの神髄を聴く2作。両曲の収録に13年の隔たり、2組のソリストたち、それでも一貫した演奏表現。作品へのアプローチ、(合唱の組成を含む)演奏技法、録音バランスまで、来るべきピリオド演奏を予見した、否むしろそれをリードするかのような演奏。留まることなく深化を続けていた才人。
収録曲
J.S.バッハ:
01カンタータ第30番「喜べ、讀われし群れよ」BWV30
02カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまは」BWV147
演奏
カール・リヒター指揮 (1)ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団 (2)アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団 (1)エディット・マティス(S) アンナ・レイノルズ(A) ペーター・シュライアー(T) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BS) (2)ウルズラ・ブッケル(S) ヘルタ・テッパー(A) ヨーン・ファン・ケステレン(T) キート・エンゲン(BS)