ミニ・レビュー
人間はなぜ争い、戦うのだろうか。悲惨な結果が待っていると分かっているのに、戦いを避けるために戦いの準備をする。今年もまた8月が来る。林光の「原爆小景」など、作品を通じて訴える作曲家たちの合唱曲を、藤井宏樹率いるEnsemble PVDが歌う。重なり合う声が心に突き刺さる。
収録曲
[Disc 1]
01バビロンの河のほとりで (パレストリーナ)
02マドリガーレ集第3巻〜僕は苦しみと悩みと怒りのなかを/ああ、純潔で美しいクロリンダの体の亡骸は/愛する遺骸よ、もしまだ獣たちの餌食になっていないなら (モンテヴェルディ)
03戦争反対 無伴奏混声合唱のための主題と変奏 (アイスラー)
[Disc 2]
01混声合唱のための 原爆小景 (林光)
02人間の顔 無伴奏二重混声合唱のためのカンタータ (プーランク)
03鳥の歌 (カタルーニャ民謡) (寺嶋陸也編)