ミニ・レビュー
タイトルで“BWVにこだわるの?”ときて、ライナー冒頭では“帰属property、正当性propriety”と問いかけられ、さらにベイエが《楽園追放》と題した自筆文でバッハの系列性paradigmaticで締め括る。禅問答かよ! 否、CD一聴で氷解する。ベイエたちが繰り出す清々しく躍動する“BACH”が答。★
収録曲
01ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのための組曲イ長調BWV1025 (S.L.ヴァイスのリュート組曲SC.47の編曲版) (J.S.バッハ)
02ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調BWV1024 (ピゼンデル)
03フルート、ヴァイオリン、通奏低音のためのソナタ ト長調BWV1038 (H.590-5) (J.S.バッハまたはC.P.E.バッハ)
042つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調BWV1036 (Wq.145/H.569の初期版) (C.P.E.バッハ)
052つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調BWV1037 (DuerG 13) (ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク)
06フーガ ト短調BWV1026 (J.S.バッハ)
07「音楽の捧げもの」BWV1079〜フルート、ヴァイオリンと通奏低音のための“王の主題に基づく”ソナタ ハ短調 (J.S.バッハ)
演奏
リ・インコーニティ アマンディーヌ・ベイエ(VN)