ミニ・レビュー
“癒しの声”として一世を風靡した米国のア・カペラ・グループが中世の時祷書に寄せたルネサンスのモテトゥスを歌う。ジョスカンの「深き淵より」を歌うポメリウムの祈りは誠に奥深く、デュファイ、オケゲムらによる声楽曲の魅力を心ゆくまで満喫できる秀作だ。
ガイドコメント
デ・プレ、デュファイ、オケゲムなど、ルネサンスを彩る作曲家たちのによるクリスマス音楽集。ポメリウムによる純度の高い透明感あふれる歌声は、いやが上にも世俗の塵芥を洗い流してくれる。
収録曲
01よき日、よき月、よき年と、そしてよき贈り物 (デュファイ)
02はじめに言葉ありき (ジョスカン・デ・プレ)
03けがれなき神のみ母 (オケゲム)
04めでたし、海の星 (デュファイ)
05第6施法のマニフィカト (ビュノワ)
06けがれなく、罪なく、貞節なり、マリア (ジョスカン・デ・プレ)
07いと聡明なる乙女 (プネ)
08ペテロに至りたまえば (ソールズベリ聖歌)
09めでたし女王、あわれみ深きみ母 (カプト) (ヒゴンズ)
10来りたまえ、精霊よ、御身が光の輝きを〜来りたまえ、精霊よ、そしてまず天の恩寵の〜来りたまえ、創り主なる精霊よ〜御身がしもべらの魂を (ダンスタブル)
11いざ、カテリーナは (ビタリング)
12深き淵より (詩篇129番) (ジョスカン・デ・プレ)