ミニ・レビュー
統合失調症で後半生を塔の中で過ごした詩人ヘルダリーン。20世紀に再評価されたため歌曲はすべて現代作品である。変幻自在な表現で深遠な詩作に挑む長島剛子の歌唱を梅本 実のピアノが劇的に彩る。ロイターの「夜」など息の合った緻密なデュオに舌鼓を打つ。
収録曲
01フリードリヒ・ヘルダリーンの詩による3つの歌曲 (ロイター)
02「ヘルダリーンの言葉による4つの歌曲」〜沈みゆくがよい、美しき太陽よ (フォルトナー)
03「4つの歌曲」〜許しを求めて (プフィッツナー)
046つのヘルダリーン断章 (ブリテン)
05夏 (リゲティ)
06「歌曲集」〜人生の半ば (リーム)
07ヘルダリーンの詩による3つの歌曲 (リーム)
08「ヘルダリーン歌曲」〜夕べの幻想 (ウルマン)
09「フリードリヒ・ヘルダリーンの詩による6つの歌曲」〜断章/夕べの幻想 (ヒンデミット)
10「フリードリヒ・ヘルダリーンの詩による2つの歌曲」〜遠望 (ミュラー=ジーメンス)