ミニ・レビュー
吹奏楽のみによる初演版(1749年)を再現した貴重な録音。総数55名のうち半数近くをオーボエが占める。むろん古楽器による演奏ゆえに、現代では奏者を集めるのは至難。しかしその響きは壮観で、弦楽器を投入した普及版とは随分印象が異なる。野外で祝賀の花火を打ち上げるシチュエーションにはピッタリだ。
ガイドコメント
オーストリア継承戦争の終結を祝って書かれた「王宮の花火」は、軍楽隊の大規模な吹奏楽曲だった。ここでは、そのオリジナルな編成で演奏されている。華やかで輝かしいこの曲の魅力が全開している。
収録曲
ヘンデル:
01王宮の花火の音楽HWV351 (1749年初演管楽合奏版)
02協奏曲ヘ長調HWV331/316
03協奏曲ニ長調HWV335a
04トリオ・ソナタ第4番op.5-4 HWV399〜パッサカリア
05トリオ・ソナタ第4番op.5-4 HWV399〜ジーグ
06トリオ・ソナタ第4番op.5-4 HWV399〜メヌエット ト長調
07オケイジョナル組曲ニ長調
演奏
トレヴァー・ピノック(指揮,HC) イングリッシュ・コンサート