ミニ・レビュー
同年代のアッカルドがパガニーニの再来だとすれば、ウート・ウーギの美しい音色はデ・ヴィートを彷彿させる。“歌うヴァイオリン”の伝統を継承するイタリアの名手といってよいだろう。そのリッチな響きは“欧州の音符”と題されたこの名曲集に実にふさわしい。
ガイドコメント
古きよき音楽性と審美眼を持つ孤高のイタリア人ヴァイオリニスト、ウート・ウーギがソニー・クラシカル イタリアと契約。有名なヴァイオリンの小品レパートリーを、ピアノのアンドレア・バケッティと録音したアルバム。
収録曲
01組曲「エスパーニャ」〜第2番タンゴop.165-2 (アルベニス)
02スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」 (グラナドス)
03妖精の踊りop.25 (バッジーニ)
04ハヴァネラop.83 (サン=サーンス)
05夜想曲第20番嬰ハ短調 (ショパン)
06セレナード第7番「ハフナー・セレナード」K.250〜ロンド (モーツァルト)
07メロディ (グルック)
08子守歌のワルツop.39-15 (ブラームス)
09ハンガリー舞曲第5番 (ブラームス)
10アヴェ・マリア (バッハ=グノー)
11シャコンヌ ト短調 (ヴィターリ)
12ラルゴ (ヴェラチーニ)
13「なつかしい土地の思い出」〜メロディop.42-3 (チャイコフスキー)
14感傷的なワルツop.51-6 (チャイコフスキー)
15スケルツォ・タランテラop.16 (ヴィエニャフスキー)
16美しきロスマリン (クライスラー)
演奏
ウート・ウーギ(VN) アンドレア・バッケッティ(P)