“V-ROCK FESTIVAL '09”で約3年ぶりの再結成を果たし、2010年2月にはファイナル公演を行なう5人組による、2005年にKOJI(g)が脱退するまでのシングル&カップリングを収録した3CD+120分にも及ぶクリップ集DVDからなるボリューム満点の作品集。人懐っこいポップなメロディと青さを残すハイ・トーン・ヴォーカルが爽快感を演出する一方、変拍子や転調を盛り込んだスリリングなバンド・サウンドはドラマティックかつプログレッシヴ。特に初期の作品における実験性の高いテクニカルなアレンジには驚かされる。
独創的な音楽性で評価の高かった5人組の初期音源を2in1にした再発盤。ハード・ロックをベースとしながら、プログレッシヴな要素をポップな感覚で盛り込む手法は時を経ても新鮮に響く。透明感のある歌声、美旋律を生み出すツイン・ギター、躍動感のあるリズムが絶妙に融合している。★
94年結成の5人組。自らのルーツである王道のハード・ロックに真っ正面から取り組んだシングル。プログレッシヴ・ロックに通じるアプローチも彼らの魅力だが、このシンプルなアプローチは新鮮さもありつつ、本来的に備えているポテンシャルを再認識させる。★
彼ららしいロマンティックなテイストはそのままに、キャッチーなサビのメロディや斬新なアレンジなど、一皮むけた印象を与える意欲作。キラキラと輝くようなサウンド、ポップでカラフルなコード進行。装いも新たなラクリマ・クリスティーが味わえる。
バンドの持ち味である、親しみやすくも口づさみやすい。しかも強い自我意識を押し出さないメロディを主軸に据えた楽曲が、非常に多い作品だ。バンドの魅力でもあるハード・ロック・センスを抑え目にし、歌物楽曲でお洒落に勝負してきた彼ら。良い歌多いね。
若手実力派ビジュアル系バンドの中心的存在ラクリマ・クリスティのニュー・シングル。ラクリマらしいスピード感と華やかさが楽しめる2曲。また、どちらの曲も、全体的にラテン・テイストなサウンド・メイクで、特にメロディ・ラインやギター・パターンがセクシーでGood。
前のシングル発表から半年近く空いたが、この間に新たな方向性を見出したのだろうか。新曲2曲は共にラクリマ得意のナイーヴなメロディにヘヴィなギター・ワークが絡むパワフルなタッチ。組曲風の構成も堂々としており、一回り逞しくなった印象だ。
ただいま全国ツアー真っ最中、「未来航路」「With−you」のアルバム・ミックスを含むメジャー第2弾。注目すべきは、yours/oursという構成の後半で、長編揃い&サイケ風味のアレンジが美意識の深さを窺わせる。流石、ヒット曲だけではない。
ヴィジュアル・バンドなんだけど、すごくファンキー。ジャンルがどうこうという問題ではなくて、曲もZEP風あり、歌謡曲っぽいのあり、プログレもあり…、だけど統一感がある。ベースがとても“歌っていて”いいです。ラインといい、音といい、花マルです。
インディーズで発売した作品を、新たにリミックス&ニュー・ジャケットでメジャーより発売。ポップでメロディアスなプログレ風ハード・ロックという言葉がピッタリなほど、大陸的な広がりと叙情性を持った歌世界が広がっていく。そのスケール感が魅力的だ。