
東京を拠点に活動している4人組のアルバム。ポスト・ロック、オルタナティヴ・ロック、エレクトロニカ、アンビエントといった音楽をミックスした音楽は、時には激しく、時には静かに展開されており、どの曲も実に幻想的である。

女性ヴォーカルと男性ギタリストのデュオ形態で、オーソドックスながらも歌謡味あふれるロックを展開。日常の苦悩を赤裸々に吐露した歌詞とラウドなバンド・サウンドが相まって、演奏者の喜怒哀楽をストレートに伝える。衒いのない正攻法のロック・アルバム。

海の奥底から沸き上がるよう深遠かつ切々とした、渡辺ゆきこの歌声。彼女の魅力であるスケール感あふれた声色を活かすべく奏でられた、演奏の数々。穏やかな表情から激しく躍動的な姿まで、3曲を通しバンドの持つ幅広さを提示。入門編としても最適だ。