
老舗ラップ・グループのアルバム。ミクスチャー・テイストあふれるロックなトラックからレゲトン、DJ WATARAIのEDM風など、多彩なビートをポチョムキンとYOSHIの2MCがじっくり聴かせるという濃さ満点のヒップホップ・アルバム。それでいてお決まりの下ネタ感もしっかり出していくという不変さも彼らならでは。

2013年に完全復活、2014年には結成20周年を迎えた3人組ヒップホップ・ユニットのアルバム。前作から8年におよぶブランクの間にメンバーが個々の活動を通じて吸収したエネルギーが凝縮されたかのような勢いに満ちたトラックが勢揃い。サイプレス上野、LinQ、SKY-HIなど豪華ゲストが参加。

2005年から活動を休止していたヒップホップ・ユニット、餓鬼レンジャーの復帰作は、新録2曲を含めたベスト盤。ファンキーなトラックに、ポチョムキンの変幻自在なフロウとYOSHIの男気のライムという、MCのキャラ分けも痛快。“新生代ナード系”の先駆けでもあった彼ら、その実力は今だ健在だ。

ジャパニーズ・ヒップホップ界の中核をなす、言わずと知れた餓鬼レンジャーの98年作の再発。すでにそのスタイルは確立され、骨太なバック・トラックと変幻自在なラップの相まったストリート感にあふれた全9曲はスリリングのひと言。あらためて破格の存在感を実感した。

4作目。ロック、民謡、民俗音楽、レゲエ/ダブなどの多彩なグルーヴをミックスする手法が冴え、いい意味でヒップホップに聴こえないサウンドはポップで親しみやすい。ユーモラスかつほどよくエッチな味もあり。KREVA(KICK THE CAN CREW)も参加。

くりぃむしちゅーのMCに始まる餓鬼レンジャーのアルバム。大人になった、かなり整理されてきた、という印象。硬派なんだけど、映画『ガチャポン』の主題歌も含め、ポップな部分もしっかり根っこに持っている点がこのユニットのいいところか。

地元・福岡にじっくり腰を据えてリアル・ヒップホップを作りつづける4人組。変態ファンクなムードになぜか祭囃子のノリを感じる(1)の濃さにのけぞり、代表曲をスウィート&クールにリミックスした(3)の底知れぬおしゃれセンスにビビり。好調維持してる。

熊本出身のラッパー・ユニット、餓鬼レンジャーのニュー・アルバムからの先行シングル。「猿には届く猿の歌 猿が猿と暮らす猿の村 猿面冠者 忍者の兄さん」と歌っておりますが、「猿の村」ってのは自らのコミューンか。情報量の多さと独自のお笑いセンスが面白い。

1年半ぶりのセカンド・アルバムは、バウンス・ビートの和風解釈が冴え渡る24曲入りの一大娯楽大作。2DJが作るトラックはぶっ飛んでるくせにえらくポップで、2MCのシュールな言語感覚もまったくスタイルの異なるラップの絡みも楽しすぎ。損はさせません。☆

ボクサーの畑山隆則の入場テーマ曲に使われるなど、以前から格闘技界とのつながりが深かった彼らだが、このマキシは人気格闘コミック「グラップラー・バキ」とのコラボレートだ。原作者の板垣恵介によるジャケットも素敵な、甘くないヒップホップ。

九州は熊本を中心に活動するヒップホップ・ユニットのデビュー・ミニ・アルバム。これが最高! ロックな精神を振りまくそのヤンチャぶりと、ライヴで培ってきたんであろう絶妙な“間”の感覚がもたらす高揚感は、そんじょそこらじゃ味わえないぞ。大推薦。