フロリダ出身のシニックの日本企画盤。2010年にリリースされたＥＰと新作ＥＰを一つのパッケージに収めた２枚組。もともとデス・メタル・シーンから出てきたが、実験性とアンビエント感を急激に増していったバンドでもある。ここでもキング・クリムゾンに通じる世界を展開。アルバム級の手ごたえ。

透明感のあるテクニカルなサウンド、複雑な曲展開におおっ! と身を乗り出したのも束の間、これでもかのデス声が…。でもこれは新しい発見。進化したデス・メタルとでも表現しようか、プログレにも通じる音楽性は、偏見を捨てた、トライしてみる価値はある。