復活STの移籍第1弾。相変わらずの高速疾走感とファンクネスとメロディアス部分のサジ加減が、なんともいいあんばい。スケート・ロックの王者たる彼らの集大成だろう。メロ／スカコアっぽいアプローチを見せる戦略家ぶりもなぜか自然。貫禄勝ちでしょ。

再結成に伴い、過去の音源に再録音曲と新曲を加えた編集盤。ただし、デビュー作の曲も『スイサイダル・サイコ〜』のテイク。インフェクシャス・グルーヴスのメンバーを迎え、メタルを残しつつファンク方向に照準が合っていることがわかる仕上がりといえる。

7作目。ファンク、パンク、ヘヴィメタル、スラッシュ、ハードコアなどあらゆる音楽要素を貪欲に吸収したサウンドで、下品な言葉が横行する。重い情動発散を軸に、激しい怒りに色を染め上げた音の過剰洪水が、感覚をピリピリと刺激する。

スケーターズ・メタル時代から見ると隔世の感があるスイサイダルのアルバム。プロデューサがピーター・コリンズに代わったせいだけではないだろうが、メジャー感のあるメタル寄りのサウンドで、音楽的にも幅が出てきた。勝負作だが、結果はいかに？

ウェスト・コーストはヴェニス・ビーチを中心に若者の人気を圧倒的につかんでいるスポーツがスケート・ボードだ。そんなスケボー・ファンに大人気のグループがスーサイダル・テンデンシーズ。スビード、パワー、破壊力で迫る彼らの記念すべきデビュー作。