
全米チャート12位をはじめ世界各国で過去最高のチャート・パフォーマンスを見せているテスタメントの10枚目のアルバム。約15年ぶりとなるジーン・ホグラン(ds)の復帰も手伝って、躊躇ないスラッシュメタルの進撃は、ヘヴィ・メタルのダイナミズムを追い風に、極上のうねりを幾重にも生み出している。

スラッシュ・メタルの雄が、実に9年ぶりに発表するオリジナル・スタジオ・レコーディング・アルバム。シーンを代表する名ドラマーのポール・ボスタフが加入し、鉄壁のラインナップが揃った。エリックとアレックスによる、ツイン・リード・ギターも全開だ。

米西海岸出身のベテラン・メタル・バンドのリメイク・ベスト。初期2作の楽曲から成り、当時はまだ癌と闘病中だったシンガーが、ソリッドかつブルータルになったサウンドに負けじと絶唱。結果的に“快気祝い”作となったことでファンは感涙間違いなし!

アメリカ産ベテラン・スラッシュ・メタル・バンドの再編第2弾。板に付いてきたデス・メタル風アプローチと、初期のメロディックで劇的な要素を見事に融合させた方向性は、まさに、この世紀末にふさわしい仕上がり。この調子で21世紀も突っ走ってほしい!★

87年のデビュー・アルバムのCD化。タイトルでおわかりのように、母体バンドのレガシーからなるアルバム。ちょっと単調かなあ。ドキドキするようなスピードとスラッツュ・メタルのわび・さびがないので。

今やベイ・エリアからアメリカを代表するスラッシュ・バンドへと成長した彼らの4作目。押し一辺倒の初期に比べ、メリハリのつけ方を身につけた本作では、トゲトゲした音の中にも良い意味で余裕を感じさせる。売れるとダレるバンドが多いが、彼らは例外。

サンフランシスコ出身の、もはやベテランのスラッシュ・メタル・バンド。これが紆余曲折を経て、新しいラインナップで再び息を吹き返した彼らの復活作といえる新作だ。彼らの基本的な音楽性は変わっていないが、これは今まででもっともヘヴィな1枚といえる。

ベイエリアのツワ者スラッシュ・メタル・バンドのベスト盤。過去の6枚のアルバムから曲をセレクト、7年間に及ぶバンドの歴史を集約。門外漢はすべてノイズと思うだろうが、近作になるほど曲構成が緻密になっていくのが分かる。正統派スラッシュの古典。

スラッシュ・メタルの老舗が放つ最新ライヴ・アルバム。さすがに年季の入ったアグレッシヴさは鞭打つ鋭さがある。それも、曲が進むにしたがいヴォルテージが上がってくる様は臨場感満点。おそらく、ほとんどミックス処理されていないであろう音が実力の証。

西海岸スラッシュ・メタル・バンド、メンバー・チェンジを経ての6作目。単純にスラッシュと書くのが躊躇われる。間口の広がり方はいよいよ堂に入っていて、音は激しいが飽きることはない。緩急たっぷり。練りに練られていて、門外漢も納得でした。

憎まれっ子世にはばかる、ではないが、彼らの生命力の強さというかしぶとさは生半可じゃない。解散のウワサを打ち消す意味で世に出したミニ・アルバムはライヴをフィーチャーしたもの。奇しくも、観客の熱狂ぶりでバンド健在を示したところが彼ららしい。

硬派なスラッシュ・バンドとして確固たるステイタスを確立してきた彼らの3rd。あのメタリカの影響をダイレクトに受けたのか、前作までのゴリ押しパワーをセーブ、メロディを重視するバンドへと変化しつつある。中でも(8)は会心の名曲、聞きものだ。