
2003年最大の洋楽アイドルの海外リリース・シングルに収められていたクラブ・ミックス音源を集めた日本独自の企画盤。母国ロシアからヨーロッパを経由して日本に紹介されただけに、コレクター向けの素材は十分。しかしいずれもオリジナルの情感あふれる個性にはおよばない。

ご存じ、ロシアのお騒がせデュオがロシア語で歌った、正真正銘のデビュー盤がこれ。民俗音楽調の旋律が聴かれる(1)といい、なまなましさは英語盤をはるかにしのぐ。キリル文字のみの歌詞カードというのも、当たり前だが日本盤としては初めて見た。ジャケットの顔も初々しい。

初来日でボイコット騒動を起こし、日本のマスコミを賑わしたロシア娘たちのセカンド・シングル。疾走感あふれるサウンド、サビを高音でぐいぐい押してくるのは若さの為せる業? ファーストのカラオケとタイトル曲のPVを収録。大型トレーラーで雪道を疾走する映像は曲のイメージにぴったり。

21世紀の今、ロシアの美少女デュオを手掛けて見事返り咲いてみせたのだから、トレヴァー・ホーンもなかなかしぶとい。毒気のあるエレ・ポップ自体新味こそなくても、けたたましい歌声が耳を惹く。エキゾティックな妖しさが漂うのはロシア語で歌われる(9)(10)のほう。