ミュージカル『テニスの王子様』に仁王役で出演していた中河内が、2008年にアーティストとしてデビュー。本作はセカンド・アルバム。レッド・ツェッペリンを髣髴とさせるギター・リフが印象的な「GOLD」「GALLOP」「Daydream」では、甘いヴォーカルとのギャップがおもしろい。イントロとなる「Overture1033〜Sing away」のコーラスも秀逸。

３枚目のシングルは、70年代の歌謡曲＆ポップスを彷彿とさせるサウンドが懐かしくもあり、どこか悲しげで胸を掻きむしる。そんな焦燥感と熱さの狭間で浮遊するヴォーカルが艶やかだ。ギター・ソロで響くサウンドとブラス・ホーンが、さらに時代を遡ってアルバム全体のセピア色然を強調している。