
アニメーション監督の新海 誠も賛辞を寄せる女性シンガー・ソングライターのベスト盤。柔らかで澄み切ったヴォーカルで叙情的でもの悲しいメロディを歌い上げており、曲によってさまざまなイメージや映像を喚起するのが面白い。壮大なストリングスが彩りを添えるアレンジも絶妙だ。

アニメのテーマ曲を中心にまとめたベスト・アルバム2枚同時発売のうちの一枚。ストリングス・サウンドやエレクトロニカなどのやわらかなサウンドに乗せて、透きとおっていてのびやかなヴォーカルを聴かせる。気品がありつつ、癒し系っぽい包容力も感じさせる歌声はやはり格別。

アニメのテーマ曲などを歌って人気の女性シンガー・ソングライター、やなぎなぎの5曲入りミニ・アルバム。おもちゃの世界のようなドリーミーで擬音的なサウンド、可愛いアレンジがアニメ的なビジュアル性を醸し出す。張り上げないウィスパリング・ヴォイスもそんなコンセプトに基づいて相乗効果を上げている。

TVアニメ『色づく世界の明日から』EDテーマ「未明の君と薄明の魔法」を収めたシングル。表題曲は、疾走感あふれるメロディのアッパーなヴォーカルから、打って変わってウィスパー・ヴォイスを披露するなど、ヴォーカルの幅の広さを感じさせる、メリハリのきいたナンバーに仕上がっている。

通算18枚目のシングルは前作に続き、藤崎竜の人気漫画を再びTVアニメ化した「覇穹 封神演義」エンディング・テーマ。作詞は自らが担当、作曲は石川智晶、編曲には土屋 学を起用し、どこまでも広がっていく壮大さに加えて、聴き手を奮い立たせるかのような力強いメッセージ性を感じさせる。

シンガー・ソングライター、やなぎなぎの17枚目のシングル。アニメ『覇弩 弓封神演義』ED曲「間遠い未来」は黒石ひとみ作曲、アレンジで、浮遊感&ファンタジー感あふれる一曲。ふと消え入りそうな危うさをしっかり表現するやなぎなぎのヴォーカル力がすばらしい。カップリングは自身、詞曲編曲。

「瞑目の彼方」「時間は窓の向こう側」「over and over」といったアニメ・タイアップ楽曲を中心にエレクトロ・テイストのダンス・チューン、DJみそしるとMCごはんをフィーチャーしたヒップホップ曲などを含む4作目のアルバム。“日常にある宝物”をテーマに、丁寧に紡ぎ出されたナンバーが並ぶ。

15枚目のシングル。表題曲「over and over」は、TVアニメ『Just Because! 』のOPテーマ。軽快なロック・サウンドに透明感があるやなぎなぎの歌声が合わさることで、バックの激しいリズムが中和されて聴きやすい一曲に仕上がっている。カップリングの「Rain」は、不思議な世界観に引き込まれるバラード。

16枚目シングルは、TVアニメ『キノの旅-the Beautiful World- the Animated Series』のOP&EDテーマの2曲を収録。どこかに出かけたくなるような、旅立ちを後押しする歌詞が印象的な「here and there」と、3拍子の心地よい曲調の中に儚い歌詞がマッチした「砂糖玉の月」。どちらも本人が作詞を担当。

2017年第1弾リリースにして、14枚目のシングル。TVアニメ『時間の支配者』EDテーマに起用の表題曲は、ぴったりとくっつくようにメロディをなぞるストリングスとヴォーカルの流麗な響きが心地よい。カップリングには、PlayStation Vita専用ソフト「ハイリゲンシュタットの歌」OPテーマを収録。

TVアニメ『ベルセルク』第2期EDテーマを収録したシングル。第1期のEDテーマを務めたやなぎなぎが作詞とヴォーカルで参加、作編曲はミト(クラムボン)という豪華布陣による表題曲は、複雑なアンサンブルで荘厳な雰囲気を作り上げたナンバー。儚げな二人の歌声がドラマ性をより際立たせている。

女性シンガー・ソングライターの13枚目のシングル。「瞑目の彼方」の作編曲を手がけたのは鷺巣詩郎。フォークトロニカ風の冒頭から、テンションが高まり4つ打ちに雪崩れ込む部分のスムースさは職人芸。やなぎなぎの清涼感のあるヴォーカルも心地よい。制作にCHOKKAKUが参加。

アニメ『あの夏で待ってる』のEDテーマ「ビードロ模様」でメジャー・デビューを果たした彼女の“旅”をテーマにしたサード・アルバム。高音域の抜けるような声色がもたらす清涼感は永遠の少女性とでもたとえたい魅力そのもの。ほぼ彼女の手で制作された「モノクローム・サイレントシティ」は隠れた名曲。

2006年から活動する関西出身シンガー・ソングライターの4トラック入り。タイトル曲はTVアニメ『ノルン+ノネット』オープニング・テーマで疾走し、「in flight」ではブラジル音楽の要素も感じさせる。ともにモダンなビートの利いた流麗な音と清楚な歌声のブレンドで魅せる一枚。

TVアニメ『終わりのセラフ 名古屋決戦編』のエンディング・テーマとなっている11枚目のシングル。アップ・テンポのドラマティックなロック・チューンに、ある種のチャントやエンヤ、もしくは彼女がフェイバリットに挙げるムームなどに通じるアトモスフェリックなブレイクを組み込んだ構成が印象的。

「ユキトキ」に続き、第2期も北川勝利とのタッグとなった、通称“俺ガイル”OP。この名曲をさらりと流したくなる、カップリングの自作曲「鱗翅目標本」が、なかなかにインビな雰囲気で心地よいのだ。“多情多感な私たちの 嘘みたいなシノプシス”って歌詞にゾクゾク。ジャケットの元ネタもこちら。

PS Vita用恋愛ゲーム『ノルン+ノネット ラスト イーラ』OP&EDテーマを収録。アニメやゲーム音楽のフィールドで多くのファンを持つ女性シンガー・ソングライター、やなぎなぎが澄みわたった歌声を響かせる。大切な人とともに生きる素晴らしさが伝わる希望にあふれた作品。

関西出身の女性シンガー・ソングライターの9枚目のシングルは、アルバム『ポリオミノ』からのシングル・カット。切ないメロディと艶やかな歌声がいつまでも耳に残るポップ・チューンだ。カップリングにはヒャダインこと前山田健一が作詞作曲を手がけた「Burn Out the ENERGY」を収録。

2012年にソロとしてメジャー・デビューを果たした後、数々のアニメの主題歌を担当するほか、ライヴやイベントをこなしてきた女性シンガーのセカンド・アルバム。繊細なポップ・チューンからハード・ロック調まで、叙情性を感じさせる楽曲は歌心にあふれている。彼女の魅力を存分に楽しめるアルバム。

TVアニメ『あの夏で待ってる』OVA編のオープニング&エンディングテーマをまとめて収録。TVシリーズ同様の作詞作曲陣に加えて、Ray、やなぎなぎも引き続きヴォーカルを披露している。アニメの世界観をしっかりと引き継ぎ、それでいて新鮮な彩りにあふれる良作。

ライヴハウスやインターネット上で音楽活動をするアーティスト/ヴォーカリストの8枚目となるシングル。タイトル曲は激情ほとばしるロック・サウンドに乗せて熱い歌声を聴かせるアップ・チューン。TVアニメ『ブラック・ブレット』EDテーマ。「忘れない為に」は穏やかなピアノの音色で幕を開けるバラード。

まず飛び込んでくるのは、消え入りそうな繊細さ。だが、折れそうで折れないなめらかな歌唱が脳裏を強く刺激する。nagi名義でも活躍した関西出身の女性シンガーの7枚目のシングルは、儚さと希望が入り混じる郷愁が横溢。エレクトロな視点で描いた刹那な「インテンション・プロペラント」が秀逸。

ソロ名義第6作。シングルではさまざまな作家と組む彼女、本作ではメインに石川智晶の楽曲を置いた。多重録音コーラスが、透明な彼女の声を効果的に響かせるミディアム曲だ。Luca提供の「You can count on me」は軽快なポップス。この2曲の間に、ゆったりと歌った自作。素材を活かすディレクションが秀逸だ。

2012年2月にメジャー・ソロ・デビューを果たして以来、『ヨルムンガンド』や『AMNESIA』など、数々のTVアニメ主題歌を担当してきたやなぎなぎのファースト・アルバム。澄んだ歌声で綴られる繊細でポップなナンバーからロック調の曲まで、リスナーの心を清らかにするような楽曲が並んでいる。

supercellのフィーチャー・ヴォーカリストとして注目を浴びたnagiことやなぎなぎの5枚目のシングル。ROUND TABLEの北川勝利が手がけた表題曲は、爽やかさと疾走感のあるシンセ・ポップ。雪解けと心の解放を重ねた歌詞を、ノスタルジックで透明感のある歌声で伝える。

PSP用女子ゲー『AMNESIA』アニメ版のOPテーマ。中川翔子や水樹奈々らにも楽曲を提供する齋藤真也によるキャッチーな楽曲だ。詞はストーリーの世界観に合わせ彼女が自ら書いている。詞・曲とも自作による「replica」での内省的な作風や歌い口の変化から、現代の歌い手らしい自我と多面性がくっきり。

supercellのゲスト・ヴォーカル、“nagi”としても活躍した彼女のソロ名義では3枚目のシングル。TVアニメ『ヨルムンガンド』第2シーズンEDテーマで、疾走する重めのバンド・サウンドを軸に、フリー・ジャズと聴き紛うほどに自由に踊るピアノが独特な空気を演出。儚げな歌声もピッタリ。

“ガゼル”や“nagi”名義での活動も知られるシンガーの、“やなぎなぎ”名義では2枚目となるシングル。タイトル・トラックは高橋慶太郎のコミック原作のTVアニメ『ヨルムンガンド』ED曲。カップリング「白くやわらかな花」も特定のエピソードでEDに使用されている。

Keyの麻枝准とSSWのやなぎやぎのコラボレーションによるオリジナル・コンセプト・アルバム。ハード・ロック的なカッティングが絶妙にスパイス的に導入されたタイトル・トラック、8ビートと3/4が入り混じる「ふたりだけのArk」など練りこまれた楽曲にはプログレの気質さえ感じさせる。

人気アニメ『あの夏で待ってる』のEDテーマ。作曲は中沢伴行、編曲は中沢と尾崎武士というI've陣営。歌うやなぎなぎはニコ動出身。この組み合わせはOPのRayともどもばっちりはまってる。飛内将大(agehasprings)が手掛けたエレガントでレディメイドなエレクトロ「concent」も相当な高水準!