Jacques THIBAUD (ジャック・ティボー)
プロフィール
1880年9月27日、フランスのボルドー生まれのヴァイオリニスト。5人兄弟の末弟に生まれ、父から手ほどきを受けた。兄弟は皆音楽家で、早くから音楽的感受性を身につけ、11歳の彼の演奏を聞いた名ヴァイオリニスト、イザイに絶賛されている。パリ音楽院でマルシックに学び、1896年の卒業後、職の無いままカフェで演奏しているところを指揮者エドゥアール・コロンヌに見出され、コンセール・コロンヌ管のコンサートマスターに抜擢される。その後独奏者として活動を開始し、1901年ベルリン、03年アメリカ合衆国でデビュ−を飾り、若くしてフランスを代表するヴァイオリニストとして世界に認められる。また、05年にはコルトー、カザルスとトリオを結成し、室内楽の分野でも活躍した。47年には名ピアニストのマルグリット・ロンとロン=ティボー・コンクールを創設し、エコール・ノルマルでも教鞭をとるなど、後進の育成にも尽力した。彼はフランス派の大家と称され、典雅で流麗で洗練されており、フランク、ショーソン、フォーレ、ドビュッシー、とりわけモーツァルトの演奏においは、余人の追随を許さなかった。1953年9月1日、3度目の来日のためエア・フランス機で飛び立ったまま、飛行機事故で不帰の客となり、その突然の訃報は世界中のファンを悲しませた。
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