1920年2月29日生まれ、仏・オー＝ド＝セーヌ県ヌイイ＝シュル＝セーヌ出身の女優。本名はシモーヌ・ルネ・ルーセル。パリでルネ・シモンの下で演技を学び、36年にスクリーン・デビュー。翌年にレーミュ主演の映画『グリブイユ』でメジャー・デビューを果たす。ジャン・ギャバンと共演した38年のマルセル・カルネ監督映画『霧の波止場』で名を広め、30〜60年代を中心に仏を代表する女優として活躍。46年の『田園交響楽』では第1回カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞。70年代以降はTVや劇場に出演。92年にセザール賞名誉賞、96年にヴェネツィア国際映画祭の栄誉金獅子賞を受賞。2016年12月20日にパリ郊外ムードンで死去、96歳没。