アルバム全編を通して、スロー〜ミディアム・スローでじっくりと聴かせる、今様ブルース・マンの風情。味わいのある、しかし重すぎない声、良メロと絶妙に寄り添う歌詞さばき、いずれも心地よい。“絶妙に駄目な男になるために 僕は男を磨いていこう”なんてフレーズを、センチにならず歌えるひとだ。★

大分県出身のシンガー・ソングライターのメジャー・デビュー・シングル。キーボード、ギター、ベース、ドラムという編成で奏でる表題曲は、シンプルゆえに真摯なヴォーカルが際立つバラード・ソング。カップリング「なくてはならないもの」は人間一人一人の存在価値について語る、道徳的な一曲。